この記事では、海外旅行の際にあっちゃこっちゃの言語を勉強してきたぼくが実体験に即してメリットを書いていきます。紀行文的に旅とともにお届けします。
英語力を習得するまでのノウハウやそのハウツーを記した文献・書籍はたくさんあるけれど、そのメリットを記した文献はさほど多くない。
ということで、前回英語を話せるようになると得られるメリットを実体験・実感を交えて記した。
今回も同様に実体験を経て感じたメリットについて語ってみたいと思う。
ブラジルパンタナールに行った話
ぼくはある年の秋口に、ブラジル南部の内陸部、パンタナールを一人旅で訪れていた。
まずは、簡単にパンタナールの紹介を。
パンタナール紹介
パンタナルは南アメリカ大陸のほぼ中央部に位置する、世界最大級の熱帯性湿地である。(※wikipedia引用:パンタナル - Wikipedia)
豊富な水資源に、そこに集まる南米特有の動植物たち。湿地帯に沈みゆく太陽。ざっとイメージだ。ちなみに見られる動物は、アルマジロ、カピバラ、などだ。
パンタナールへの行き方
ブラジルの玄関口、サンパウロから、飛行機や長距離バスで目的の州都カンポグランデという地方都市をまずは目指す。そこから、目的地にあわせて、バスで3時間、5時間、と長距離移動を行う。
パンタナールと一言でいえど、ちっぽけな湿原を想像してはいけない。その面積は日本の本州に匹敵する。パンタナール内のスポットスポットをつないでいくだけで、一区間、3時間、5時間とやたらと時間がかかる。(パンタナール内に高速鉄道や、飛行機など、イケているものはありません!)
パンタナールでのツアー内容
ぼくの参加したツアーはわりとメジャーなツアーで牧場が催行しているものだった。牧場の運営するそこのロッジに滞在しながら、
- 乗馬体験や、
- ナイトサファリ、
- ピラニア釣り、
- 湿地帯トレッキング
など、自分が行いたいものを、2泊3日程度かけて行うというもの。
午前にひとつ、昼の時間帯は休憩、夕方前にひとつ、と非常にゆるゆるな行程であった。ちなみにロッジ内にはミニプールや、ハンモックがあり、休憩時間が長いが退屈はしない。
さて、さっそく紀行文に入ろう。
パンタナールへ
まずは夜行バスでサンパウロから州都カンポグランデのバスターミナルまで移動した。たしか10時間ほどかかったと思う。
そこからバスターミナルに置いてある広告などをもとに、手当たり次第旅行会社へ電話をし、旅行会社にツアー内容を相談し、ツアーを確定させていった。言葉は、勉強始めのポルトガル語、英語を交えた。
ツアー会社に指定された、バスに乗りバスターミナルからさらにバスを4時間ほど乗り継いだ。そしてthe ジャングルな舗装されていない道をガタガタゆられながら、ぼくはロッジへ到着した。
ロッジ内には、ブラジル流釜戸を中心としたオープンな食堂があり、雰囲気の良いアウトドア施設がしつらえてあった。
※ブラジルのシュハスケイロ。サッカー場、レストラン、個人宅。あらゆるところに。
ガイドツアーによばれ、ついていくと『さぁ、ここが君が所属するチームだよ』と焚き火を囲む集団に案内された。ブラジル人や欧州からの旅行者であった。
旅の仲間たち
- ブラジル人1名*2、
- フランス人2名(カップル)、
- ドイツ人3名(男性2、女性1)、
- オランダ人1名、
- イギリス人4名
そこに日本人の姿はなかった。
イケたアウトドア施設に、焚き火。アウトドア好きのぼくとしては、最高のシチュエーションだ。
簡単に自己紹介をしあった。こんなときはぼくが旅のモットーとしている""旅行前にその国の言語を勉強していく""が大いに役に立った。
例えばフランス人には『フランス人なの?ぼくは日本からきました。はじめまして』とフランス語で言えば自然とその場はなごむし、ドイツ人にもIch komme aus Japan!
こんな時にぼくは各国の言葉を勉強していてよかったな、と思うのだ。
旅の経路や日程、などを焚き火を囲みながらお互いの旅について話し合った。夜はふけていった。
*(以下、紀行文が長くなりそうなので、アクティビティ等はさらっと写真で紹介する。)*
※釣ったピラニア。目が怖い。おいしい。
※カピバラ(親)は本当に大きい。犬で例えるなら、柴犬クラスより全然大きい。
ドイツ人と過ごした2日間
さて、その後2日ほどかけてアクティビティや食事を彼らとともにしていったわけだが、ぼくは特にドイツ人3人組とよく、食事や会話をともにした。
メンバー:ロミ(男)、ダニエラ(女・ロミ妻)、ミハエル(ロミ幼馴染)
ドイツは日本と同じく生真面目でよいものづくりをすると世界中で有名だ。どうやら彼らと過ごしていると、他人への思いやりや気遣い、といった精神面でも近いように感じられた。
互いに同年代であり、社会人生活のこと、休暇の取り方、旅行の仕方、住む町で起こっていること、など、2日間にわたり本当に色々な会話をすることができた。
写真は左から、ロミ、ミハエル。ロミは一緒にご飯たべよう、とよく気遣って声をかけてくれた。
例えばドイツでも若い層は共働きが多いこと。
タンドン家では、共働きを両立する為にダニが1.5時間かけて通勤をしているそうだ。仕事のことを話し合うと、同じ部分があったり、違う部分があったりして面白い。休暇や労働者の権利、のようなところはドイツが断然労働環境がよい様に感じた。
例えば、ミハエルとロミはどやって幼馴染になっていったのか、ということ。
ドイツには貸し庭制度があるということ。地価の高い都会ミュンヘンでは、アパートに住んでいる人が、自然を楽しむべく庭のレンタルサービスがあるらしい。家族は週末、その庭を訪れ、ガーデニングやバーベキューを楽しむらしい。自分達のことを貸し庭幼馴染と言っていた。
彼らはその庭の区画が隣同士だったということだ。
例えば互いの旅談義
どのような期間に対し、いくらくらいの予算でいくのか。
今回のブラジル旅行は3週間で、2500EUROの予算と言っていた。日本人が遠出の旅行などするときは、1週間強で、同額使ってしまう、と言ったら、目を丸くしてダニエラは驚いていた。
『高すぎるわ!』
※ツアー日程最終日、牧場のトラックにゆられ、みなとお別れ。またそれぞれの目的地へ。
パンタナールを回想する。
計4日程のパンタナール旅行を終え、サンパウロへと向かう夜行バスの中、ぼくは思い返していた。正直いって、パンタナールは満足のいくものでもなかった。(実際動物があまり出現しなかった)
それでも、自然とこの旅に満足感を得られたのは、彼ら3人と知り合い、互いの文化や暮らしに触れ合えたからだ、と。
そして同時に思った。英語が話せて本当に良かった、と。
まとめ:英語を話せるメリット
とかく、日本人は旅先でどうしても日本人どうしでつるんでしまう。もちろんぼくも日本人がいればそうなってしまいがちだ。しかし、英語が話せればもし日本人がいなくたって友達づくりに困ることはない。
ということで、前回同様タイトルに立ち返って、英語を話せるそのメリットを端的に表すと、
・一人旅で、日本人がいない中でも、友達づくりに困らない
・色々話せて、その国の知見が深められたり、友好が深められる
となるだろう。
今回も、前回同様文字におこして表現してみるとなんとも陳腐な表現となってしまった。しかし人と人が関わり合い、その交友から感じられる喜び・楽しみは大きいと思うのだ。
海外旅行を趣味としている人へは英語は是非習得してほしい旅スキルの一つだと思う。