先日渓流釣りに行ってきました。
【渓流日記】初心者が渓流釣りに挑戦してきましたよ。その様子や釣果(チョウカ)など。
渓流は渓流でいちアウトドア アクティビティとして楽しかったのですが、それ以上に自分がふつふつと感じていたこと、驚いていたこと、は
・自然って超ロジカル
でした。
今までキャンプや川遊びはすれど、その水面下何が起こり、そこにいる生物たちのどんな感情や生存の戦いが繰り広げられているかは想像したことがなかったんです。
撮影機材 → AKASO EK7000
”釣り”となると、そのまずイロハは魚に向き合うことからはじまります。今回はそんなイロハでぼくが聞きながら、ほぇえ〜、ほんまロジカルやなぁ〜と関心したいくつかのことを紹介していきたいと思います。
撮影機材 → AKASO EK7000
内容は、渓流の玄人KBさんや上州屋店員さんに教わった内容をもとに。
それでは早速行ってみましょう。
渓流の、基本のキ
ここからは渓流釣りのノウハウ的な部分にもなってきますが、ぼくのつたないパワポ絵なんかを挿入しながら説明していきます。
渓流釣りに行く前、ぼくはKBさんから渓流釣りのスケジュールや様子、行動などのお話しをきいていました。その中でまず1つ驚いたのが下記。
渓流釣りは、上から下へ登る
渓流は釣りを繰り返しながら、釣れ無いと思えばポイントからポイントへ移動します。その動線は、下から上へ。
へ?なんで?なんでそんな非効率な動き方をするの?
水流に逆らって川を登っていくなんて疲れるじゃん。(アホじゃね?)
悲しくもド素人のぼくが思ったのが上記のことでした。
こんな感じの場所ですよ、登ってくの↑
これ軽率にも素人のぼくが思い、KBさんへ投げかけた問い。KBさんは即答してくれました。
理由はいたって簡単。
魚が上を見てるから。(流れてくるエサ待ち)
KBさん曰く
川魚というのは、非常に警戒心が強いんだよ。海の魚よりもめちゃくちゃ強い。
彼らに気配を悟られてはいけ無い。上流から下流に歩くと魚の視界に入っちゃうでしょ。だから渓流の基本は登りなんだ。
へぇ〜。なるほどーーー。
驚きポイント:
魚の習性を知った上での、釣り人の所作
川魚は上流を向いている。渓流釣りやっている人からしたら基本のキなんでしょうけどね。そんな簡単なことも知らなかったので、驚いちゃいました。そしてそれを熟知しつつ行っていく渓流釣りの所作にも驚き。
次の驚きは釣具屋の上州屋の店員さんに聞いたお話し。
魚って川の中のいったいどこにいるの?
って話です。
魚は岩の下流にいる
これ一例ですが、魚は、岩の下(下流)で待ってたりします。
なぜ?
図解します。
魚は前述の通り、上流から流れてくるエサを待っているため、上流を眺めています。その魚はどこで待っていれば効率が良いのか、知っているのです。
その答えの一つが、岩のすぐ下流。
漫然と何もないところで上流を見つめるより、岩のすぐ下流なら左右から流れてくるえサを左右両方の視界に捉えることができる。また、流れてくるエサも岩に沿って流れてくることが多い。
結果エサを捕食できる確率が上がることを彼らは知っているからです。
エサは川虫など。
驚きポイント:
物理現象をとらえた魚の賢さ。
だとすれば釣り人がすべきことは、、
→この岩に沿わせてそぉ〜っとエサを流してやることです。自然界で彼らに起こることを再現してやるのです。すると、、ピチピチっ!
想像できるでしょ?魚の気持ち・行動を汲み取りながら目の前にエサを流してあげるのです。
続いて現場で教わったこと。
川の流れは上と下では速さ違う
ぼくらが目にしている川というのはあくまで水面です。魚を釣るには川の中のことを想像していかなければいけません。
川の流れというのは実は上と下(水面と底)では違ったりします。下の方がゆっくりです。
これはぼくは海でダイビングするので感覚的に結構すんなり入りました。海でダイビングをするときも、ボートや海面はうねって気持ち悪かったりするのですが、5mも潜ればうねりはピタリと止みます。
同様の原理かは謎ですが、川は底の方が流れが小さい。
して、魚は水面と底とどっち側にいんのよ、ってはなし。
答えは川底。
理由は、魚も疲れたくないから。
驚きポイント:
魚も生き物。疲れたくない。
へぇ〜、自然の中でも疲れる、疲れたくないみたいな感情があるんですねぇ〜。これサラリーマンが、明らかに失敗するプロジェクトとか、無駄な作業に嫌気が刺すのと一緒でしょうか。ちがうか。
魚からしたら、常時上流から流れてくるエサを何時間も見つめていなければいけないわけで、ずっと動き回っていると彼らも疲れるんですね。
鳥って空をとべるけど出来ることなら飛びたくないといつかTVで見たのを思い出しました。
はい、そんな川の中の構造、魚の性格などを理解しつつ釣りを進めるというわけ。ちなみに上記貼り付けた写真なんかでいうと、こんなところを狙っていく、と。
岩のすぐ下の、流れのないくるくる水が回っている場所などにエサを流してあげるわけです。
このように、
・水面と底では流れが違う、や
・魚は疲れる場所にはいたくない
などの自然現象や川魚の性質をしればこそ、釣りへの対応も自然と見えてきます。具体的な対応としては、
・川の深さに合わせて餌が底を流れるように重りの位置を変える
だとか、
・川底の流れをイメージして餌のモーションを演出する
などあるわけですが、これ以上語り出すと釣りのテクニカルな部分になってしまうので、この記事では言及を控えたいと思います。
さて、そんなこんな驚きとともに、いろいろなことを学びながら釣りを心がけていれば、ほら!
初心者のぼくでも無事に釣ることができました。
まとめ
キャンプや登山といったアウトドアは社会人になってから10年以上続けている趣味の一つでした。しかし改めて思い返してみると何か動いている獲物を捕獲する、という経験は人生上したことがなかったのです。
渓流、というある種確立されたアウトドアスポーツではありますが(放流魚とか完璧に完備されててガチの自然ではない)それでも自然の中で起こっていることを勉強するには十分すぎる体験でした。
そういった意味で渓流釣りはおすすめできるアウトドアだな、と思いました。渓流は動く導線などを深めれば、人の気配のない山奥や滝の上までよじ登っていったり、とまだまだ楽しみ方は無限にあります。
・キャンプなどはするけどもう少し幅を広げたい人
・もともとアウトドアには興味があり、何か趣味を始めたい人
にはおすすめできる趣味だなと思いますので、そんな人の参考になれば幸いです。